これからペット葬祭事業の開業を考えている方へ
~失敗しないための提案~

日本国憲法に営業の自由の経済的自由権が保障されています。したがいまして、ペット葬祭事業を新規で開業したいとお考えの方に否定的な意見を述べるつもりはありません。ペットが亡くなられた飼い主様に対する熱い「想い」を持った新規参入者は大いに歓迎します。

しかしながら、当会に経営が上手く行かず相談をしてくる事業者が後を絶ちません。そのほとんどが、開業直後、設備投資後、フランチャイズ契約後、といった事業または投資をスタートしてしまってからの新規参入者の相談です。

その特徴は、事業計画の見通しの甘さです。

起業するには、いろいろな人に相談することでしょう。家族、友人、同僚、火葬経験者、火葬炉メーカー、商工会議所、コンサルタント、金融機関・・・。その上で、市場の動向や未来を分析し、骨子となる事業計画を策定します。

当会に相談に来る事業者の殆どが、下記の質問をしても答えられません。
1. 商圏にペット葬祭事業者は何社あるか?
2. 犬猫の飼育数はどれくらいあり、その動向は?
3. 商圏に規制される条例などはあるか?
4. 火葬炉の1次炉、2次炉の違いは?

これらは事業計画を策定する上で、最低限の知識や事柄の一部です。では、何故知らないのでしょうか?
当事者が調べないことが最大の問題ですが、相談者がその事実を伝えない、または事実とは異なった事柄を伝え、そのまま鵜呑みにしているケースが多く見受けられます。

忌憚なく申し上げて
「ペット葬祭事業に参入すれば儲かる」
「ペットブームだから儲かる」
というのは鵜呑みにできません。
たいへん厳しいといわざるを得ません。

まず、「儲けるため」にこの業界に参入する事業者は失敗します。
それは何故でしょう?
ペット葬祭事業は、悲しみの最も深い心理状態の飼い主様にサービスを行う特殊な仕事です。心から施主様に寄り添う姿勢があって初めて成立するのです。つまり、中途半端な想いや態度で顧客満足度を得られる事業ではないからです。

最後に、これからペット葬祭事業の開業を考えている方へお伝えします。
飽和状態のこの業界で生き残るのは決して容易ではありません。

1. 飼い主様に寄り添う気持ちと、商材、商品はありますか?
(どんな特長がありますか?)

2. 市場の将来性を自分で調べ、洞察していますか?
(例えば、ペット飼育数とその動向、同業者数やその特徴を調べましたか?)

3. 条例について調査し、内容を理解していますか?
(例えば、当会の勉強会にご参加いただいた埼玉県草加市の条例を調べましたか?同じような条例が商圏の自治体にいつ制定されるか分かりませんよ・・・)

4. 事業をする上で最重要なツールである、火葬炉の知識を持っていますか?
(当会では賛助会員に火葬炉のメーカーがあり、当会員はこのメーカーから購入しているところが大半です。条例に適合できる火葬炉を販売しているこれらのメーカーを推奨します。)

【適合した設備】+【しっかりした事業計画】×【事業に対する熱い「想い」】
これが失敗しないための方程式です。

※現状を踏まえ、当会では新規事業者に向けた研修制度を新設する予定です。

ペット火葬協会 東日本
会長 高橋 達治